合理的に考えているように見えて、感覚で動いていた
あなたは自信を持って「判断」できますか?
私は職場において多くの判断ミスをしています。
今回紹介するケースは「合理的に考えているように見えて、感覚で動いていた」ケースです。
もしかすると、あなたも経験があるのではないでしょうか。
【例】
AさんとB作業を行った話です。
Aさんは10分後に休憩を取る予定でした。
10分後に交代要員が帰ってきます。
交代要員が1名戻ってくるまでの間にはAさんと私とCさんの3名がいます
Cさんも10分後に休憩に行きます。
つまり、交代要員が戻ってくるまでの間に作業をしたほうが3名部屋にはいるので、不足の事態に備えておいたほうが都合がいいと考えました。
そこで、AさんとB作業を開始
B作業に20分を費やす
10分後ろ倒しでAさんを休憩に行かせました。
その後、CさんよりAさんの休憩を優先すべきだと指摘をうけました。
上記ケースでの問題点はどこにあるのでしょうか。
それは優先順位の考慮をしていない点です。
本当にそのタイミングでAさんを引き止めてまでB作業をさせるべきでしたでしょうか?
答えはNOです!
実はB作業に時限はなく、その勤務帯に簡潔していればOKなでした。
また、翌勤務帯にも引き継ぐことが可能な作業でした。
つまり、B作業よりもAさんの休憩のほうが優先されるべきなのです。
にも関わらず、私は無理にAさんを引き止めて、B作業をしてもらいました。
その理由は・・・
・早く終わらせたかった
・作業の残りがあることが不安
・予期せぬ障害で作業ができ無い事を懸念
つまり、「作業が残っていることが気持ち悪いから」という理由で作業を優先していたのです。部下は上には逆らえません。作業をお願いされたら断れないと思います。その点も考慮出来ていませんでした。
優先順位をつけるということは、合理的に判断をするということです。
今、本当にやらなくてはいけないことは何か?
もし複数あるのであれば、何からすべきなのか?
これは、合理的に判断しなければ導き出せない答えです。
顧客の購買原理が非合理的であることはよく知られています。
本人は考えて買い物をしているつもりでも以外に非合理的な行動をしていることが多いです。
例)スペック的には劣るのになんとなく見た目で選ぶ
仕事上、合理的な判断が必要です。
にも関わらず、自分ではきちんと判断しているつもりでも、おかしな行動をしていることが多いです。上記のケースは、一見合理的にみえることでも、実は感覚で動いていた典型例です。
優先順位をつけるには基準が必要です。
また、ケースごとに判断も異なりますので、適切な判断を下すには経験も必要です。
経験を重ねて、失敗を反省しながら成長する他ありません。
また、別の判断は出来ないかも考えてみる必要があります。
上記ケースの場合、Cさんが優先順位の基準を持ち合わせていました。優先度の高くないB作業よりもAさんの休憩を優先すべきであるという基準です。この基準を私の行動にぶつけたとき矛盾が見つかったわけです。異なる視点がいかに大事が分かります。
判断ミスは、少なからず他人に迷惑をかけてしまいます。
謝罪の言葉と一緒に粗品を送っておきましょう。