【教育】「一度聞いたことは二度と聞くな!」はおかしい
会社に入社したての頃はどのような教育を受けてきましたか?
私はこんな変な教育を受けてきました。
それは「一度聞いたことは二度聞くな!」という教育です。
この言葉を聞くと「当たり前!」と思う人もいれば「なんだそりゃ?」と思う人もいるでしょう。
私が新卒入社したときは「一度聞いたことは二度聞くな!」と教えられました。
しかし、記憶力の低い私は繰り返し聞くので良く叱られました。
もちろんメモをとってはいたのですが、メモの中を探すことが出来ず、結局聞き返すことが多くありました。
また、メモ自体をなくすことも多く、情報の管理に苦労しました。
電子媒体にも個人で管理できるスペースはありませんでした。
しかも、部署移動してからも同じ指導を受けたので、「一度聞いたことは二度聞くな!」は常識なのかと思っていました。
繰り返し聞くと叱られるので、そのうち聞くのが面倒になりました。
次第に、曖昧な記憶で仕事をすることが多くなり、沢山のミスをしました。
「ミスをするくらいなら聞き返したほうがいい」のは言うまでもないことです。
しかし、そのたびに叱られるのは辛いことです。
そのうち、どこのプロジェクトに配属されても円滑なコミュニケーションが取れなくなりました。
今回の話を聞いて「嘘だろ?そんなのただの使えない新人じゃん!」と思った人も少なくないと思います。
しかしながら元々コミュニケーションは苦手な人に「一度聞いたことは二度聞くな!」という教育方針は悪影響しかありません。
確かに何でも聞いてこられるのは困ります。
ですが、その度に聞き方や覚え方、メモの取り方などをレクチャーしていけば使える新人に成長します。
むしろ、このようなワンポイントの積み重ねをしていくのが意味のある教育だと思います。