うめゆずのお仕事日記~平社員の気持ち~

仕事中に感じたことや、体験談を主に書いていきたいと思います。仕事術といったノウハウよりは経験談が中心になると思います。

モチベーションが下がった時、マズローの五段階欲求に当てはめてみる

最近ふと思うことがあります。
それは、会社に帰るのがめんどくさいなあという思い
そして、現場ではこれ以上仕事したくないなぁという思いです。

もちろん始めは違いました。非常にやる気に満ち溢れていました。言われたことも素直に取り組み、会社や現場から要求されたことに対して精一杯応えてきました。しかしながらそんな気持ちも不思議と最近は沸き起こらなくなってきたのです。なぜでしょうか?マズローの五段階欲求に当てはめると新たな気づきがありました。

 

 

そもそもマズローの五段階欲求とは何でしょうか?

これに関してはより詳しく解説されたサイトが多数あるのでここで詳しく解説することはは控えたいと思います。が、簡単に申し上げると人間の欲求を上から5段階に並べて、下の段階は生物学的な欲求、上の段階に行くとより人間的な欲求、そして最終的には人は自己実現の欲求へと向かって行くという内容です(超ざっくりした解説)。

 

 

段階を経て満たされていく欲求

私は一度脱サラに失敗しています。独立して始めようとしていたことがあったのですが、途中で資金不足になり再び就職せざるを得ませんでした。つまり一度自転路線をドロップアウトした人間なのです。おまけにお金もありません。まず食うために再就職しました。ここで私が感じたのは、生命の危機であったと思います。お金がなければ何も始まりません。とりあえず、沸き起こる危機意識を何とかしたい・・・そういう思いでした。これは食うための欲求、つまり、生物的な欲求に近い欲求です。とても人間的な魅力に溢れる欲求と思いません。

そのうち就職して新しい再スタートを切りました。それなりの年齢でしたので完全な新人というにはフレッシュさはなかったと思います。しかし、あくまで新入社員。現場でもあくまでも新人でしたので、一から社会人をやり直すつもりで取り組みました。会社や現場の意向はすべて素直に聞くようにしました。むしろ一度ドロップアウトした人間ですのでもう一度社会人としてのリハビリをするようなイメージで謙虚に取り組みました。それくらいの気持ちでいないと、信用されないような気がしたからです。その甲斐もあってか、現場では早く評価を上げることは出来、会社でも中核メンバーの候補として抜擢されるようになりました。

この時点で私が満たしたかった欲求は所属と承認の欲求でした。どちらかといえばこれは社会的な欲求です。何らかの組織、団体、コミュニティに属していることで安心感を得ます。そして、属している集団から信頼されたい、評価されたいという気持ちになります。社会的な欲求であると思います。

 

 

こうして生まれた自己実現欲求

しかし人間とはわがままなものです。所属の欲求や承認欲求がそれなりに満たされてくると、自分の生き方を貫きたい!自分の道を行きたい!といった欲求が心の中で芽を出し始めます。それが自己実現の欲求です。私は悩み始めました。突如湧いてきた自己実現の欲求とどう向き合うべきなのでしょうか。

もしかしたら逃げだと言われるかもしれませんが、現場でも会社でもある悩みがあります。

現場では特定の管理者に目をつけられ、昇進を阻害されています。特に普段から関係する方ではないのですが、一度報告に失敗したことがあり、どうやらこの時のことを根に持たれてるようです。かれこれ1年前になりますが、それからほとんど全くといっていいほどコンタクトは取っていません。一言だけ業務の会話をしましたが目も合わせてくれませんでした。一度植え付けられてしまった印象はなかなか変えることができません。正直そこまで好きなタイプの人ではないので積極的なアプローチをして評価を変えるつもりはありません。きっと疲れるだけでしょう。

それに会社に対しても少々思うところがあります。確かに移動がなかったり残業がなかったりおまけにシフト制ですので休日も多い。仕事自体には何の不満もないのですがやはり給料が少ない。そこが不安材料です。給料を上げるためにはどうしたらよいでしょうか?そのような質問を会社の役員にしたところ、このような回答が返ってきました。「あなたの評価を上げるためだけではだめです。全社的に利益を出してから結果的に少しずつあなたに還元されていく。それが会社という物です。」そのような説明を受けました。つまり私が頑張ってもすぐには効果が出ないのです。私の現場での立場がどのように変化したとしても私にはバックはありません。むしろ社員一人一人にスキルごとの表を給料という形で出してしまうと、 会社が倒産してしまう。そのように考えているようです。確かに理論上はもっともです。

では、ここで一つ考えなければならないことがあります。今の若者はひたひた水滴がしみこむがごとく、結果が給料として反映し自分に返ってくるまで待ち続けるでしょうか。せっかくの若い時代を待つなんていうことに果たして使うでしょうか。私はそうは思いません。私はこの2年で2人20代の部下を受け持ちましたが2人とも会社をやめていきました。

結果が自分にかえって来ないとわかれば、若い世代であればあるほどモチベーションを低下させるのは当たり前です。さらに子育て世代であれば今お金をが欲しいのにその見込みがないと感じた時点でモチベーションを下げるのは当然ではないでしょうか。

そこでふとした思いが出てくるのです。自己実現しなければ収入は増えないのではないか?会社や現場や他人に依存していては決して自分の収入は増えないのではないか?そういう思いが私の中でふつふつと湧いてきたのです。

もちろんかつてもこういった思いはなかったと言えば嘘になります。しかしながらこの思いを決定的にさせた事件があり、それは会社が外国人を積極採用し始めたことです。当然ですが、外国人労働者は単価が安いです。そんなに給料を払いたくないものかと憤りを感じました。

こういった背景があり、私にもう一度独立性せよ!独り立ちせようと心が語りかけてくるのです。しかしそんな見通しはありません。自分でお金を稼ぐビジョンもないし、コネも能力もありません。どうすればいいのでしょう。そんな悶々とした日々を過ごしています。

おそらく私は、今手に入れられそうなものは既に手に入れてしまったのかもしれません。だからこそ、さらに一つ上の欲求、実現自己実現の欲求が芽生え始めたのかもしれません。

 

 

まとめ

はじめマズローの五段階欲求の話を聞いた時、あくまでも営業のビジネスマンの話だと深く知ろうとはしませんでした。しかし、こうも今の自分に当てはまってしまうと、いままで気に留めなかったマズローの五段階欲求がより普遍的な法則ではないかと思いように至ったのです。
もしかすると、今までなんとなく読み飛ばしてきた経済学の理論や心理学の理論の中にも誰にでも当てはまるような理論があるのではないでしょうか?
理論や法則の話は、なんとなく胡散臭いと思っていました。
しかし、意外にも馬鹿にできないものなのかもしれません。