飲み込みの悪い新人はとにかく叩き込む!コツや理解は無視でOK
教育はその人の性格を踏まえて行うべきではないかと考えています。
こんな事例があります。
まだ作業に慣れていない従業員に、作業を速くなるコツを教えてしまい失敗してしまった例です。
失敗してしまった人はあまり飲み込みのいいタイプではありませんでした。
少しずつ叩き込んでちょっとずつ地盤を固めるタイプの人です。
慣れてきてからようやく工夫をし始めるタイプだと言えます。
こういった方に最初からコツのようなものを教えても、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまいます。
また、混乱した状態で仕事に取り組むことになります。
するとミスを誘発してしまいます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それは全ての従業員の経験値が等しくはないからです。
誰しも初めは新人だと言います。
しかしながら厳密な意味で言うと、同じ土台には立っていません。
業務の覚えの早い人は「下駄」を履いています。
例えば、
・転職前にも似たような業務をやっていた
・同じツールを使ったことがある
・別のプロジェクトでリーダーをやっていた
などです。
確かに、その業務単体で見れば等しく新人かもしれません。
ですが、キャリアは人により様々です。
経験値が覚え込みの速さに比例します。
参画したタイミングで、ある程度経験の差はついているものです。
それを抜きにして語ると教育がちぐはぐになります。
飲み込みがいいタイプか?飲み込みが悪いタイプか?は教えていれば感覚でわかります。
作業を教えていて飲み込みの悪いタイプはその場で考え込んでしまいます。
そして、何がわからないかすらもうまく言葉にできないことが多いです。
よくわからないけど、とりあえず言われた通りに行うという状態になります。
経験値の低い方に玄人の技を伝授しても意味はありません。
むしろ、作業自体を繰り返し叩き込んであげるべきです。
最初は何故そうなっているかまで考える余裕はありません。
まず最初は「なぞるようにやる」ことが重要です。
まずは覚える事が先だからです。
そして出来るようになってから意味を理解したり、工夫すればいいのです。
覚えることと、理解することを同時にやるとしくじります。
役に立つだろうと思って色々な情報を一度に教えても無駄になることが多いです。
経験のない人は、初めは覚えるだけでも大変なはずです。
しかし覚えるだけでも大変な人に理解や工夫までさせるのは非常に酷な話です。
それはベテランの先輩方のエゴだと思います。