リセットすべし！うまくいかない新入社員の方へ【後編】

前回は現場をリセットすることによって、やりがいを持って働けるようになったお話をしてきました。
今回は「リセット」についてさらに深堀していきたいと思います。

原因はミスマッチ！

問題は組織の仕組みにあると思います。
結局のところミスマッチにあるように気がします。
どんな組織でもやっていける人はやっていけます。
しかしながら、どうしても合う合わないは必ず生じる問題です。
では、そんな時はどうしたらよいのでしょうか？

一旦リセットすることです。

リセットと何か？

リセットと何か？
それは職場環境をリセットするということです。
職場環境をリセットすることによって
・新しい上司
・新しいお客様
・新しい同僚
・新しいチーム
・新しい業務
で働くことになります。

実は、このことが一番いいのではないかと私は思っています。
前の現場で失敗したからこそ次は頑張る。
次こそは評価されたいという思いが前面に出るからです。
本人のスキルによって満足な結果は得られないこともありますが、少なくとも結果はプラスに出ます。

しかも、初めから新しいメンバーに期待しない人なんていません
だからこそ期待値が高い状態で迎えられることが多いです。
期待してくれているならその期待に応えたいという気持ちになるのが人間というもの。
「まあ期待してないけどせいぜい頑張って」と言われたとしても、反骨精神で頑張る人はいいかもしれませんが私は嫌な気持ちになります。
だったらあなたのお求めに応えて適当にやってやる！
そのような気持ちに私になってしまいます。

これもおそらくミスマッチなのかもしれません。

決して「リセット」は「逃げ」ではない

このリセットという考え方に対して、決して「逃げ」だとは思わない方がいいと思います。
「喰らいついてでも頑張れない人は他でも頑張れない！」
そのように思う人がいるかもしれません。
しかしながら決してそのようなことありません。
もともとマイナス評価の下でプラスの評価を得るには、低い評価をまずプラマイゼロにするだけの労力が必要です。
マイナス評価が無ければ、大きな失敗さえしなければ何とでもなります。
おまけに期待されていると分かるとモチベーションも維持することができます。
だからこそ、あえてリセットすべきだと思います。
決してリセットは逃げではありません。
むしろ、新しい環境に飛び込む、そして新たに頑張るための手段です。
（もちろん頑張ることが前提ですが・・・）

リセット後の前の部署・前の職場との関係はどうすればいい？

前の部署・前の職場との関係はどうすればいいのでしょうか？
はっきり言いましょう。
忘れてください！
忘れることが全てです。

人間は何かうまくいかないことがあると過去の失敗に引きずられます。
過去の失敗に引きずられ「自分はどうせダメな人間だから」と勝手に自分から負の連鎖に入ってしまいます。
それではリセット意味がありません。
新しい場所で輝くためにリセットしたのです。

そのため、過去は忘れた方がいいと思います。
極力距離を取りましょう。
なぜなら、距離を取らないと、ダメだった時に出会った人物が、駄目だった自分の記憶を一緒に連れてきてしまうからです。
これが良くありません。
ありとあらゆる組織には自分のポジションというものがあります。
ダメポジションも一緒に連れてきてしまうんです。
これだけは何としても避けなくてはいけません
次第に自身が失われてしまいます。

心が折れた時がリセットタイミング

リセットのタイミングは心が折れた時です。
若い方は真面目な人が多く「くらいつかなきゃ！」という発送の方も多いと思います。
しかし、無理に頑張ったところで空回りするだけです。
方向性のずれた頑張りになってしまいます。
これでは、現場での評価は一向に上がらないでしょう。

心が折れた時にリセットをするのが一番いいと思います。

後から評価を回復させようとして焦って突然頑張り出す人がいます。
私はそれは違うと思います。
突然周りの人に仕事のやり方を聞きに回ったり・・・。
休憩も取らずに事務処理を始めたり・・・。
周りは戸惑うばかりで、明らかな空回りです。
既に評価は低いので、いきなり走り回られても周りは迷惑です。

「もう、この現場は自分には合わない」と思いリセットすべきです。

まとめ

安易に転職や部署移動を勧めるべきではないとは思います。
キャリア形成ができないばかりかスキルも身につかないからです。

しかし、初めからやりたいことができるわけではありません。
一旦マイナスになってしまった評価はなかなかプラスに転じることは難しいです。
数回リセットを繰り返して、自分がやりたいことや、自分が充実して働ける現場に出会えるように思います。
繰り返しになりますが決してリセットは「逃げ」ではありません。
自分がやりがいをもって働くための手段です。