ハウツー本の限界!?忖度があるとスキルが活かせない!
情報連携って大事ですよね。
報告・連絡・相談の仕方など、多くのハウツー本が出版されています。
それほど、コミュニケーション技術の習得は需要のある分野です。
しかし、そんなハウツー本からは学べない概念があります。
それは忖度という概念です。
今回は、業務上のスキルについて書かれた本は数多くあれど、忖度があるとスキルを活かせないというお話です。
本来、報告・連絡・相談というのは適切に行われ行われなければなりません。
しかし、忖度によって報告・連絡・相談がなされないこともあります。
ある工場の例をご紹介します。
この工場は部品製造工場でした。
ある日、部品の欠陥が見つかったのですが、報告がなされなかったため後から発覚した事例がありました。
当工場の報告・連絡・相談の体制はどうなっていたのでしょうか?
実は、報告プロセスはきちんと決められていました。
それでも、報告がなされなかったのです。
調べていいくうちにある事実がわかりました。
それは工場の従業員が工場長に逆らえないという事情です。
長く同じ職場にいると、いつの間にかドンになっている・・・
そんな人っていませんか?
ドンでも普通の人ならいいのです。
この工場長は非常に怒りっぽい性格で、苦手意識をもつ従業員も多くいました。
つまり、報告が上がらなかった理由は・・・
「工場長が怖かったから」
うそでしょ!?
そんな話あるの?
と思う人も多いでしょう。
しかし、実際に起きた話です。
このような職場には報告・連絡・相談のハウツー本は効果ないでしょう。
怖い上司の顔色をうかがうことが優先されるからです。
時には不都合な真実も伝えなくてはいけません。
不都合な真実は時間とともに傷口が広がるものです。
そのため、勇気をもってタイミングよく伝える必要があります。
これは、とある建設現場の話です。
後から次々と予定にはない事象が見つかりました。
プロジェクト自体は大手建設会社が取り仕切り、詳細は設計や段取りは委託先の業者が行っていました。
実はこの委託先から建設会社へ円滑な情報連携が出来ていないようでした。
当時私は建設現場の警備として入っていました。
現場のギクシャク感がなんとなく伝わってきており、委託業者に探りをいれてみました。
するとこんな回答が返ってきたのです。
「だって、すぐ怒鳴るんだもん・・・」
ん~~~~、4~50代のおっちゃんの口からでるセリフじゃないなと思いました。
でも実際にあった出来事です。
お客様にあたる建設会社のリーダーが気が短い人ですぐに怒鳴るらしいのです。
気難しいお客様の顔色をうかがい過ぎて当たり障りのない情報連携しかしていなかったのです。
いかがでしたでしょうか。
意外にどこの現場でもある事象だと思います。
ですが、社会に出た時点で、人は何らかのプロです。
相手のご機嫌をうかがって仕事をおろそかにしてはいけません。
それでも、人間が仕事をする以上、どうしても苦手な人はいます。
苦手意識があるだけで仕事の能率がさがります。
どうしても苦手なら、間に別の人を挟んで緩衝材になってもらうことをおすすめします。